2011年11月8日 日本笑顔プロジェクト被災地支援
宮城県女川町レポート
11月7日・8日と笑顔プロジェクトに参加し、宮城県女川町の支援活動に行ってきました。
今回の内容は、信州そば・栗あんしるこ・もちつき・笑顔クッキーなどの振る舞い・マッサージ、そして保育所での風船ショーです。炊き出し2班と風船班の3班に分かれて活動してきました。
私は初参加ですが、ピエロとしてまっぴんと風船ショーをしてきました。
7日22時半、バスが到着しメンバーも集まり始めます。今回は、過去最大42人の参加ということで、大型バスが用意されました。メンバーは到着次第、荷物の積みこみを始めます。私は、まっぴんと風船ショーの打ち合わせリハーサルです。
23時半、一人一人名札をもらい、バスに乗り込み女川へ向けて出発です。
バスの中での様子は、後方と前方でわかれました。眠りにつく後方の方々、ワッシーや各班長をはじめに楽しく盛り上がる前方。私は前方に座っていたため、女川までの時間ほとんど寝ずに、楽しく過ごさせてもらいました。
途中、数回休憩をとりながら宮城へ向かいました。現地ではあまり時間が無いとのことで、私はバスの中で、ピエロに変身です。
徐々に外が明るくなり、8時頃石巻市に入りました。過去にも来ているメンバーからは、「あっ!あの店やってるよ!」とか、「あのコンビニ前はなかったよね。」など、復興を感じさせる言葉が出てきます。しかし少し進むと、3/11津波の到達した時間に止まった時計がある中学校・その隣のガレキ置き場には、ガレキが山積みになっています。初めて来た私は、言葉を失いました。
港の方に行くと、漁業も少しは再開されているようですが、まだまだ復興には時間がかかりそ
うだというのが、素直な感想です。
(バスのガラス越しに撮ったので、ピエロの衣装が写り込んでいます。すいません。) |
そんな風景を見て、炊き出し場所の一つ、女川町旭ヶ丘集会所へ行きました。
集会場に着くと、学校への送迎バスがいて、小学生が乗り込むところでした。もう顔なじみの林さんは、子供達とあいさつを交わします。
送迎バスが出た後、集会場におり、荷物を下ろし炊き出しの準備開始です。皆さん慣れた手つきで、準備が進みます。もう一つの支援会場、女川町社協へも担当メンバーは、移動していきます。
私も、不慣れながらも準備のお手伝いをします。その後、風船班はいよいよ保育所へ向かいます。
今回、風船ショーで回る保育所は、第一保育所・第四保育所の2カ所です。第四保育所は過去2回「まっぴんの風船ショー」をやっていて、第一保育所では初めてとのことです。
最初は、初めての第一保育所。まっぴんとうっちぃー(私です。)の登場!・・・小さい子供たち4〜5人に泣かれてしまいました。ピエロの私が怖かったようです。ショーの方は、子供達はとても喜んでくれたようで、たくさんの笑顔が見られました。(泣いた子以外)先生は、「このような機会・経験が普段全くないから、ピエロが怖くて泣いたことも子供達にとって、とても良い経験だ」と話してくれました。ショーの後、子供たちに笑顔クッキーとリンゴをプレゼントして、みんなで記念撮影。その後すぐ、第四保育所へ向かいました。
第四保育所は、過去にまっぴんが2回風船ショーをやっているだけあって、子供達もなれたもの。みんな、まっぴんの名前も覚えていたし、ピエロが登場しても、泣く子はいませんでした。ここでは、過去のネタは子ども達が知っているので、目新しいことをやろうと、まっぴんが巨大風船に入るというパフォーマンスをしました。しかし、風船に入る途中で、割れてしまい失敗。再度チャレンジするも、失敗。なんとかその後をまとめ、風船ショー終了。失敗してしまいましたが、逆にそれが良かったのか、子供達はとても喜び・笑ってくれました。ここでも、笑顔クッキーとリンゴを子供達にプレゼントして、記念撮影。
保育所での風船ショーを終えた私達は、お蕎麦の振る舞いをしている、女川町社協にもどりました。
ここでの信州そばの振る舞いも大好評のようで、社協の職員さんに振る舞う目的でやったのが、近くの病院の看護師さんや作業着姿の人たちと、次から次へと食べに来ていただきました。
用意したお蕎麦も足りなくなってしまい、旭ヶ丘の集会場の方から何度もお蕎麦を運んだようです。
旭ヶ丘集会場の方でもたくさんの方に来ていただき好評だったようです。
炊き出しの方も終了し、片付け・積み込みも終えたころ、笑顔プロジェクト女川町支部のめぐ&りなさんから、サプライズがありました。なんとメンバーの為に、おにぎりとさんまのつみれ汁を振る舞ってくれたのです。このつみれ汁とてもおいしくて、私は4〜5杯食べてしまいました。
こうして支援活動を終え、長野に帰るためにバスに乗り込みました。
女川を後にする前に、営業を再開した海鮮市場?にお土産を買うために立ち寄りました。
ここでは、今回炊き出しを行った旭ヶ丘の区長さんの親戚の方が、さんまの昆布巻きを売っていられました。林さんが声を掛けて、少しおまけして頂いたそのさんまの昆布巻きを、笑顔のメンバーみんなで買ってきました。
ここで、最後の全体写真です。
お店を後にするバスを涙流して見送ってくれた、お店のおばさんが忘れられません。
こうして、今回の女川町での震災支援を終えて、バスは長野に向かいます。
支援活動の中、現地の方とお話をしていて、どの方も普通のことの様に「この辺りまで、水が来たんだよ!」や、「こんな高台にまで来たんだよね」と津波のことを話されていて、皆さん震災の現実を受け入れて、復興のために前を向いて進んでいるのだなぁ、と感じました。しかし、復興にはまだまだ時間がかかります。
ありきたりな言葉ですが、今回の支援活動を通して笑顔メンバーの人柄・行動力に感動しました。そして、メンバーや被災された現地の方の、人間の力そして人間の温かさ、というようなものを再度感じたように思います。この支援活動に参加でき、この人たちと出会えたことを本当にうれしく思います。私もこれで終わりにせず、また笑顔プロジェクトの一員として支援活動をしていきたいと思います。
笑顔プロジェクト ピエロのうっちぃ〜 内田 典一