ラビットスクーター
浄光寺の入り口になにやら珍しいバイクが置いてある。参拝者や水汲みのお客さんもバイクの周りで何やら話をしている。「へぇ〜、懐かしいね〜」「俺も若い頃は乗っていたよ〜」青春のスクーターらしい。私は生まれて初めて見るスクーターである。
正式にはラビットスクーターといい、昭和20年の終戦により中島飛行機から改名した富士産業(現在の富士重工業)が生産した二輪車のブランド名との事です。1968年(昭和43年)6月に生産を終了した今では本当に珍しいスクーターのようです。ちなみに写真は昭和36年製造車。珍しいのはそれだけじゃない!スクーターよりも貴重なのがナンバー。この写真だとちょっと見難いが、「1長」となっている。現在まで車検を切らさずに更新し続けた証拠である。この愛車の持ち主はなんと小布施にお住まいの方でこの他に10数台の古いバイクや車を所有しているそうです。小布施町の所ジョージ(勝手に名づけました)と言っても過言ではありません。
今、ちょうど小布施町の千曲川ハイウェイミュージアムでは「昭和の遊びと暮らし展」が行われています。このイベントのポスター(真ん中)にも似たスクーターが描かれています。昭和30年代の暮らしは豊かとは言えないけれど、夢や希望と活気に満ちあふれていた時代を再現しているようです。素晴らしい古き良き時代!観光地になりすぎた小布施よ目をさませ!!