施餓鬼会法要
お盆を前に(東京のお盆は7月)、あちらこちらのお寺では近隣の僧侶が集まり施餓鬼会(せがきえ)法要が行われます。今日は若穂川田の萬福寺様へ行ってきました。
餓鬼(がき)とは、六道の一つ、餓鬼道に落ちて、いつも飢えと渇きに苦しんでいる亡者のことです。餓鬼が口にしようとするものは、炎となってしまうので、何一つ食することができず、飢えの苦しみは限りがありません。こうした餓鬼は、自分の力でその苦しみから抜け出す術はなく、施餓鬼会が、唯一の救いになるとされています。
施餓鬼会の時は、お寺に施餓鬼壇を設け、檀家の人たちが、米、野菜その他の食料を持ち寄り、集まった人全員に食事を出します。また、施餓鬼法要を行い、亡者を供養し、その滅罪追福を祈るものです。
私たちは、食べることにより生命を維持しているのであり、その大切さをよく考え、自分や家族だけではなく、広く他人や、さらには動物にも、布施の心で、食物を与え合おうという考え方でもあります。
この施餓鬼の心が、私たちの生活のなかに生きているのが、食事の際の、「いただきます」「ごちそうさま」という言葉かもしれません。
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